予約制について

当院では、開業以来、パソコン・携帯電話からのウェブサイト予約を導入しています。
これにより待ち時間が予想しやすくなり、診察待ちのイライラが減ることを期待していたのですが、実際にうまく運用できるようになるまで、かなり試行錯誤が必要でした。

完全な順番制にするのが待ち時間のことだけを考えれば最もよいのですが、重症疾患、定期通院している慢性疾患の方、予防接種の方などとバランスをとることも必要と考えています。

結論としては、当院の場合、時間きっちりに診療するのは難しいことがある、ということです。患者さんの病状によっては、1人の診療の30分かかることもあり、なるべく診療所での待ち時間を減らすということを目標にしています。

予約制のルール

現状は下記のようにしています。
  1. はじめの5人までは、当日並んだ順番で(開始後15分間は当日並ばれた人のみ受け付けています)。
  2. 前日までの予約は、数を把握しなければならない予防接種、入院の可能性がある重症患者さん、定期的に通院している慢性疾患の患者さんに限っています。
  3. 当日予約は電話、ウェブ、携帯も含め、午前診は9時から、夜診は16時半から予約開始。
    電話の場合、予想される時刻をお伝えし確認のお電話をいただく、ネット予約の場合、自分の番号の3番前頃に到着するようにしていただく(早くなりそうなときはこちらから連絡することもあります)。
  4. 時間予約で遅い時間帯の人は、実際の診察の進行状況を電話で確認してもらう。
  5. 緊急対応を要する患者さん(後述)は順番と関係なくすぐに対応する(この場合まずは受診して申出てもらう)。
    但し、まず顔色をみてお話をし、待てそうだと判断した場合はお待ちいただくこともございます。
とくに遠方から来られている患者さんの場合、当日院内で長時間待ちとならないよう、予約をうまく活用していただけましたら、と思います。

緊急を要する状態とは

  • 顔色が悪くぐったりしており、呼びかけに答えない意識障害
  • 苦しそうに呼吸をしている呼吸窮迫、呼吸不全
  • 嘔吐が半日以上続きぐったりしている脱水、低血糖
  • 食べ物や薬を摂ってすぐに全身にじんましんが出たアナフィラキシー
  • ひきつけている痙攣
    ただし、家で痙攣が起こった場合は、救急車の出動を要請し、総合病院に搬送してもらった方がよいです。もちろん、当院で待っている最中に痙攣を起こした場合はすぐに対応します。
上記以外でも緊急対応を要する場合はもちろんあるのですが、全部は書き切れません。

40度の高熱があるときは親御さんが心配されることが多いですが、この場合は、慌てないですむことも多いです(もちろん、入院が必要な病気のこともありますが必ずしも重症とは限りません)。
「40度で顔色が悪くぐったりしてる」という場合、「40度」より顔色が悪くぐったりしている方が重要です。
インフルエンザなどの場合、ぐったりしていることも多いですが・・・。

日曜日の診療について

お子さんの病気は、おもにかぜひきが多く、いつでも受診が必要になる可能性があるため、当クリニックでは日曜日の診療も行っています(第2日曜は休診にしています)。
日曜日に来られる患者さんの受診動機は、「両親とも共働きで、休み中の日曜日が動きやすい」、「平日は学校があるので、日曜日が普段の薬を受取りにきやすい」といった場合もありますが、最も大変なのは、「ふだんのかかりつけの先生の所が開く月曜日まで待てない」という場合です。
朝いちばんに診療所の前に並んだ患者さんが3人連続で肺炎だったこともありました。来られる患者さんにはさまざまな理由がありますが、日曜日は混雑することも多く、一人一人に時間がかかることもあり、待ち時間も長くなりがちです。

せっかく来られても、長い待ち時間でしんどい思いをさせてしまうこともあり、誠に心苦しい限りです。しかし、受け付けた患者さんは、夕方までかかっても最後まで診療しています。
また、緊急対応が必要な重症患者をなるべく見逃さないようこころがけています。